痛みには2種類があります。第一の痛み(急性痛)は障害をうけた体の部位から発生する痛みです。怪我や病気になると、まず、第一の痛みが起こります。怪我や病気が治るとこの痛みは、ほとんどの患者さんでは軽快して、消えてしまいますが、第二の痛み(慢性疼痛)に移行してしまう方もいらしゃいます。
こうなると、本来の障害は回復しているにもかかわらず、痛みだけがずっと続く状態になります。最近は新しい薬剤が開発され、今まで治療が困難であった慢性疼痛も薬で治療が出きるようになりました。急性痛が、慢性疼痛に移行しないような予防治療もできます。特に高齢者の帯状疱疹では、この予防治療が大切だと言われています。