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50歳以上の方へ
痛い帯状疱疹の予防にワクチンを!


2016年に水痘帯状疱疹ワクチンに50歳以上の帯状疱疹予防の適応が追加承認されました。80歳までに3人に1人の方が帯状疱疹を経験するとされており、合併症として帯状疱疹後神経痛が大きな問題となっております。この帯状疱疹ワクチンにより、帯状疱疹や帯状疱疹後神経痛の発症が1/2~1/3まで減少出来るというデータがあります。既にアメリカやカナダではワクチン接種が推奨され公費補助となっております。日本ではまだ全額自費ですが、神経痛の後遺症を予防する意味でも接種をお勧めしております。

ご希望の方は遠慮なくお問合せ下さい。 03-3329-3733


漢方薬のお話(1)


漢方薬の歴史

中国では、先人たちが長い時間をかけて、薬草を、実際に試して、毒性の強いもの除外して、薬効の高いものを集めていきました。

漢王朝の1世紀から2世紀のころに現存する最古の薬草の文献神農本草経が編纂されました。

神農という伝説上の人物が、野山を歩き廻り、365種類の薬草を、実際に試して、毒性の強さを3段階に分類して記録したと言われていますが、実際には、多くの人が別々に、人体で、薬効、毒性を確かめた結果作られてた思われます。臨床試験のうち、健康な成人ボランティア(健常人、通常は男性)を対象として、主に治験薬の安全性および薬物の体内動態について確認するための試験である第1相試験は、この時点で、終了していたと考えられます。

その後、中国では、2種類以上の薬草を混ぜ合わせると、思いもよらない効果が現れることが発見されました。こうして出来た処方のうち効果の高い物が二、三百年の間、蓄積されて後漢末に、張仲景の「傷寒論」という書物に纏められました。日本の歴史では、邪馬台国の卑弥呼が現れる少し前のころです。この頃までに、漢方薬の処方の基本は臨床試験の第二相、第三相を完了してその結果、世に現われたのが「傷寒論」というわけです。

現在広く処方されているツムラなどの漢方エキスの多くはこの「傷寒論」の処方を典拠に調製されていることからも、完成度はとても高い処方詩集です。

日本には、5、6世紀までには朝鮮半島を経由して、中国医学が伝来したと考えられています。5世紀、新羅医師、金武が允恭天皇を治療したことや、6世紀に智聡が医薬書をもたらした記録が残されています。7世紀には、遣隋使、遣唐使が派遣され、中国から直接導入されるようになりました。その後、江戸時代末期まで、改良を重ね日本独自の発展を続けました。

日本独自の発展で、一番画期的な変化は、漢方エキス剤の発明でしょう。現在、我が国では、エキス剤が広く使われています。元々の漢方薬は生薬(薬草など)を水で煮出して、液体として飲むかたちでしたが、製薬会社が、液体の漢方薬を煮詰めてエキスを取り出し、顆粒や細粒の形で、袋に詰めて販売しています。これにより、一定の組成の薬を、手軽に飲むことが可能になり、多くの医療機関で保険適応の漢方薬を患者さんに煮出す手間なく飲んでもらえるようになりました。現在、我が国では、89%医師が漢方薬を処方するほど広く普及しています。

また、米国のFDA(食品医薬品局)にツムラが「大建中湯」を手術の後の腸閉塞の治療薬として申請中で、現在、臨床試験(第三相試験)が進行中です。認可されれば、アメリカで初めて治療薬として認可される漢方薬となります。


腰痛と仙腸関節症(せんちょうかんせつしょう)


その腰痛は、仙腸関節の不具合(仙腸関節症)が原因かも知れません。

腰痛というと、椎間板ヘルニアを思い浮かべる方が多いと思います。椎間板や、対間関節のような脊椎に由来する腰痛よりも、実は、レントゲン写真や、CT、MRIなどでは、原因がよく分からない腰痛の方がずっと多いのです。今まで、原因がよく分からなかった腰痛の原因の一つに、仙腸関節症があります。仙腸関節症は決して稀ではありません。老若男女を問わず腰痛の原因となります。

人間の体の土台である骨盤は仙骨と2つの腸骨からできています。この仙骨と腸骨の接合部のことを仙腸関節といいます。上の写真の赤い部分です。中腰での作業やや左右のバランスを欠いた繰り返しの負荷でこの関節に微小な不適合が生じ、痛みが発生します。


片側のお尻の痛み、腰の痛み、脚の付け根の痛み、股関節の痛みなどが発生してきます。ひどい場合は、朝起き上がれなくなったり、歩けなくなったりすることもあります。車の運転ですら、困難になることもあります。
ご自分で、お尻の仙腸関節部を押して痛むときは、仙腸関節症が原因の可能性があります。(写真の矢印の場所)

仙腸関節症に対して、ペインクリニックでは、仙腸関節に、少量の薬剤(局所麻酔薬)を注入することにより、短時間で治療することができます。(仙腸関節部ブロック

 

 


年末年始の休診について


%e9%96%80%e6%9d%be12月28日から1月4日まで、休診させていただきます。

12月27日は通常通り、9:30から12:00、 14:30から17:30まで、診療いたします。

1月5日は木曜日ですが、9:30から12:00、14:30から17:30までとさせていただきます。


エコーガイド下筋膜リリースとトリガーポイント


トリガーポイントとは、腰痛や肩こりの患者さんに見られる普通の力で皮膚を押した時に、異常な痛みを感じる場所のことです。トリガーポイントでは、痛みだけでなく、硬くなった筋肉のコリ(索状硬結)を皮膚の下に触れることもあります。場合によっては、飛び上がるほどの強い痛みや、発汗や、鳥肌が立つなどの自律神経症状がでることもあります。
以前から、トリーガーポイントに少量の局所麻酔薬を注射することによって、頑固な肩こりや腰痛を改善する治療が行われていました。最近では、トリガーポイントは、知覚神経が集まる筋膜の上にあって、筋膜が癒着して、厚くなっている場所に高率にあることが、報告されています。この癒着を剥すことによって、痛みが軽減することが分かってきました。

最近では、超音波断層装置(超音波エコー)を用いることにより、筋膜の肥厚をリアルタイムで観察しながら、生理的食塩水を注入することにより、癒着した筋膜を剥離する筋膜リリースという腰痛や肩こりの治療ができるようになってきています。新しい治療法なので、現在のところ健康保険ではできませんが、マッサージと変わらない程度の費用でやっているところが多いようです。当院では、簡単なものは、4000円複雑なものは6000円の自費診療で行なっています。
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上の写真をクリックすると動画が始まります。この動画は肩こりの患者さんの僧帽筋と肩甲挙筋の間の筋膜をリリースしているときの超音波イメージです。視聴後は、ブラウザの戻る出戻って来てください。


線維筋痛症とは?


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レディ ガガが、告白した繊維筋痛症(fibromyalgia; FM)とは、原因不明の全身の痛みに、不眠、うつ病などの精神症状、胃腸の症状(便秘、下痢、逆流性食道炎)過活動性膀胱などの自律神経症状が伴う病気です。ドライアイや、ドライマウスなどが伴うことも多いです。 40代から、50代の女性に多く発症します。

この病気に対しては、医療機関でも認識が低く、受診しても「検査では、どこにも、異常がない。精神的なものでは?」のようにいわれこともあり、正しい診断がつかないことも多いです。長期に続く痛みは、生活の質を著しく低下させ、日常生活送ることも困難になります。

線維筋痛症の診断は、痛みの経過と圧痛点(普通の力で、指で押すと痛む点)が、後頭部、頸椎下方部、僧帽筋上部のなど18カ所(図の赤い点)のうち、11カ所以上あり、その他の痛みを起こす病気が見つからないなどの基準を満たせば、この病気の疑いがあります。

治療は、薬物療法が中心で、サインバルタ(デュロキセチン)、リリカ(プレがバリン)などの薬を服用することにより治療効果が期待できます。